すみわたる青い空、秋の紅葉、そして樹木の美しさ。私たちが当たり前のように見る景色も目の不自由な人たちは心の中で想像することしかできません。青森県では昭和40年に(財)弘前大学アイバンクが設立されて以来、活発な活動を続け、皆さんの善意と関心で平成21年9月まで5,273人が登録されておりますが、私たちの真心(ひとみ)を待ち続けている患者さんはまだまだ多く、増加の一途をたどっているのが現状です。お金では決して買うこのできない、かけがえのないひとみ。あなたのほんの少しの真心で、愛の光を分けてあげて下さい。

目の見えない人たち

感覚情報の約80%は眼からと言われています。この大切な視覚に障害のある人は全国で約35万人もおり、そのうち角膜移植の適応と考えられる角膜疾患のための視覚障害者が約4万人もおられます。このような方々が角膜移植によって再び見えるようになるのです。

角膜移植とは

角膜というのは黒目と呼ばれる眼の表面の厚さ約1ミリの透明な膜で眼の中で最も大切な組織のひとつです。この角膜が病気やケガなどで濁ってしまうと光がよく入らず、したがって物をよく見ることができません。この濁った角膜を透明な角膜と取り替える手術を角膜移植といいます。

手術を待っている多くの人たち

全国のアイバンクへの登録者数は140万人を越え、5万人以上の人が角膜移植手術を受けました。しかし提供される眼球数よりも手術の順番を待っている患者さんは年々増加傾向にあり、実際に角膜移植が受けられるのは早くても2年先。さらに、待っている間に時期を失して手遅れとなる症例も少なくありません。アイバンクでは皆さんの登録をお待ちしています。

アイバンクに登録するには

登録の手続きは簡単です。皆さんがお住まいになっている都道府県のアイバンクに電話かハガキで申し込めば、すぐに申し込み用紙が届きます。それに必要事項を書き込み、近親者の同意を得て、返送すれば手続きは完了です。
青森県にお住まいの方のお問い合わせは
〒036-8563 青森県弘前市本町53
弘前大学医学部附属病院内
弘前大学アイバンク
電話0172-39-5095(眼科学教室)
までお願いします。登録に際し、なにかわからない点などございましたら遠慮なくお問い合わせ下さい。
 もし弘前大学アイバンクに登録されている方がお亡くなりになった場合、あるいは亡くなったご本人が未登録であってもご遺族が献眼希望される場合深夜でも直ちに以下までご連絡下さい。出来るだけ早く眼球を特殊保存液内に保存する必要がありますので宜しくお願いします。
連絡先:電話0172-39-5095(眼科学教室)
通じない場合 電話0172-39-5275(2病棟7階眼科病棟)